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Date:7月 18, 2016

エゴの奥の「本当の自分」

 

「エゴの奥の本当の自分」。この言葉が瞑想中に浮かんで来たとき、それまで漠然とわかっていた思いがハッキリ形となり言葉になったことを感じた。自分で自分だと思っている自分は表面的な「エゴ」の部分であり、その奥にこそ真の自己、つまり魂であり、本質である「本当の自分」が存在している、ということを言葉にすることができたのだ。そこは誰の心の奥深くにもあり、その部分ですべての人とつながり神ともつながる神聖な場所なのだ、と改めてはっきりと認識した。

そこからの声を瞑想の中で聞き、それを書き留めて本にしたものがフィンドホーンの創立者の一人アイリーン・キャディによる「心の扉を開く」(日本教文社)。私はこの本を少しでも多くの人に読んでほしいと思い月一回の読書会を東京で始め、場所は都内を転々としながらも10年間続けて来た。今はそれを何人もの人が引き継いであちこちで始めてくれているのでとても嬉しい。

この本の中にはしばしば「わたし」という言葉が登場し、「わたしの声に従って生きなさい」とか「わたしに任せなさい」という表現が多いので、私はいつもこれを「内なる神」と説明して来た。それはあながち間違いではなかったのだが、表記のような言葉が浮かんだときハッと気付いたのである。「心の扉」は「内側に向けて開く」のだということに。

それまでは外に向けて心を開けば人も心を開いてくれる、というような説明しかしていなかった。

「心の扉」を内側に向けて開けば、そこに「本当の自分」がいる。それこそがこの本の中の「わたし」であり、神なのだ。そして内側に向けて開けばそれは同時に外に向けて開くことにもなるのだ。このことに気付いた瞬間わたしの覚醒の段階が1ステップ上がったと思った。目が覚める思いで大きな喜びが沸き上がり、感謝の思いでいっぱいになった。

なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう。10年間の読書会は何だったのだろうと申し訳ない気持ちでたまらない。私が正しい説明をしていれば目の前のもやがすっきりと晴れた人もいただろうに。人が目覚めるときは突然なのだと、そしてそれはいくつになっても起きることなのだと思った。

考えてみれば私自身これまでの人生で大事な決断をするとき、つまり土地を買ったり家を建てたり、店を始めたり、引っ越し、再婚など大きなことを決めたときはいつもこの「わたし」つまり自分の心の声に従って即決してきたように思う。普通ならするであろう「熟慮」とか「調査」とか「相談」とかはいっさいなしで直感で決めてきたがすべて結果は正解。こんな時アタマ、つまりエゴの声にはあまり耳を傾けないほうがいいらしい。