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Date:10月 30, 2016

(53)3回目のピースボート&ハネムーン

biblio-buttleお互いに3回目で、ハネムーンとなった第90回ピースボートは2015年12月17日から2016年3月30日までの105日間。沖縄を皮切りに厦門(アモイ)、シンガポール、モルディブ、レ・ユニオン、マダガスカル、タヒチ、イースター島、マーシャル諸島など島めぐりが特徴ですが、メインは2月に上陸した南米のリオのカーニバル。 個人ではなかなか見ることのできないカーニバルを特別席で3日間見物することが出来ました。また希望者は南米最南端のウシュアイアから別の船で南極までも行けるコースです。

まだお互いに知り合って間もないのにこれまでとは違うツインの部屋と言うのは何となく照れくさいものがありましたが、何も気兼ねせずに過ごせるのはとても快適でした。 今回も社交ダンスのクラスに毎日二人で通いましたが、今度は男の先生で、アルゼンチンに寄港するということでほとんどがアルゼンチンタンゴの練習ばかり。船内には毎晩生バンドが演奏しているクラブがあるので、そこで踊れるダンスを練習したいのにアルゼンチンタンゴでは役に立ちません。いつになってもワルツやジルバが始まらないので、手術後の脚には負担が大きいアルゼンチンタンゴは途中でやめてしまいました。

右舷側の廊下には麻雀テーブルが8台あるので夫は暇さえあればそこに座っているか、その隣の囲碁のコーナーで碁を打っているかしていました。私もたまには麻雀に加わりましたが、たいていは左舷側のフリースペースでインターネットをやったり、シカゴラミーという私が最初のクルーズで流行らせたアメリカのトランプゲームをしたりしていました。 船内ではクリスマス、お正月、バレンタインディナー、ひな祭りなどのほか、いつも通りの夏祭りや盆踊り、運動会、演芸大会などが開かれ、それぞれに楽しかったです。映画は毎晩劇場で1本、部屋のビデオでは2本が必ず上映されるので、映画好きの私たちは毎日1,2本は観たものです。 自主企画では私はまた「気功」をして毎朝何人かの方たちと甲板でラジオ体操の後しました。今回はやはり手術間もない脚をかばってセイクレッドダンスは残念ながら出来ませんでした。

航海も最後の頃になって「ビブリオバトル」という催しがありました。ビブリオはラテン語で書物という意味だそうで、いわば本のプレゼンとでも言いましょうか、自分が推薦する本を5分間スピーチで紹介し、どれだけ大勢の人がその本を読んでみたいと思ったかの投票数で競うというイベントです。その募集を聞いたとたんひらめきが来ました。 出場しよう、本は「心の扉を開く」とパッと決まりました。 幸い10人の出場者の中に入ったので、さっそくスピーチの原稿を作りキッチリ5分で終わるように何度も練習しました。

先ず著者のアイリーン・キャディーの紹介、フィンドホーンの説明、最後にその日のページを読めるところまで読んでチーンと合図の鐘が鳴れば上出来と計算しました。ほとんどの方が原稿を読むか、時間オーバーしたり短すぎる中でそれはかなりうまく行ったと思います。なんと10人中の1番で優勝したのです。 アドリブで「この本を読むとトシをとりません、病気になりません、疲れません、落ち込みません、いつも明るく前向きでいられます」なんて付け加えたのがよかったのかもしれません。審査委員長から「ダントツでしたよ」と言われ、決して褒めたことのない夫までが「素晴らしかったよ」と何度も言ってくれて嬉しかったです。 けれどいちばん嬉しかったことは、それまで「心の扉」は外に向けて開けるとばかり思っていたのが、この練習をしている時に突然「内側に向けて開けるのだ」ということに気付いたことでした。

そうなんですよ。内側に向けて開けるとそこにこの本の中にしばしば登場する「わたし」がいるのです! 私は読書会でいつもこの「わたし」を内なる神と説明していましたが、決して間違いではないにせよ、今一つ自分の中でスッキリしないものがあったことは事実です。 表面的なエゴの私ではない「本当の自分」「自分の本質」つまりタマシイ、肉体が死んでも生き続ける「私」、神の領域とつながっている、そして全ての命ともつながっている「わたし」がそこにいるのだ、という確信が生まれたのです。すごい発見です。まぶたを半分ふさいでいたウロコがすっきりと落ちて、覚醒の階段を確実に1段上ったと感じた瞬間でした。

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