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Date:6月 06, 2017

(54)2年経ちました

2017年6月現在、彼と知り合って丁度2年が経ちました。部屋は別でも同じ船に乗船して旅を続けているのですから毎日会う機会があるので、地上でたまに会うよりずっとお互いを知ることが出来ます。とは言えプロポーズされてから横浜で下船するまでの期間はそれほど長くはありませんでした。

私が指輪をなくした話をしたのはアイスランドを出て次の寄港地である中南米のベネズエラに着くまでの間でしたから、今から丁度2年前。そして時々二人だけでデッキやバーで話すうち、心が決まったのが中南米を出て最後の寄港地ハワイに着く直前でした。若い頃とは違い、見た目でポーっとなったわけではなく、彼の話を聞くうちにそのものの考え方や神仏に対する態度、ポジティブで明るい性格、自分を偽らない正直さにだんだん惹かれてゆき、この人ならもし何かあっても最後まで面倒見よう、という気持になりました。アタマであれこれ考えるより直感がOKを出した感じで、あっさりと決まったのでした。二人とも自分の行動は誰にも相談せず自分で決めるタイプなので、お互いに子どもたちには帰国後の事後報告。双方ともびっくりしたと思いますが、安心もしてもらえたようです。

それぞれの自宅に戻り、改めて私が北九州の彼の自宅を訪ねたのは横浜で別れた3週間後のことでした。彼が3歳の時から70年住んでいる家は増築を繰り返した古い昭和の家で、しかも男の一人所帯。決してきれいな家ではありませんでしたが、なぜか「初めて」という気がせず何の違和感もなく前から知っているいえのような親近感を覚えました。2泊して近所に住む娘さん2人とも会い、彼が創業し今は長女のご主人が社長をつとめる会社も見学させてもらいました。

その時、彼は従業員たちに笑いながら手を挙げると「よぉー、みんな元気か?!今日は私の好きな人を連れて来たぞー!」と言ったのです。社員の人たちはいっせいに大ニコニコ。恥ずかしかったけれど彼のオープンさは嬉しかったです。このような開けっぴろげなところは私とも共通するので、その後一緒に暮らすようになってからの気楽さ、楽しさの大きな原因となっています。

あわただしい引越しや、その後の3ヶ月に及ぶハネムーンの互いに3回目となる船旅の間はケンカこそしませんでしたが、取り立てて高揚感もなく、まだどこかに少しぎこちなさが残っていたように思います。旅から帰り、彼の家での本格的な生活が始まってから1年2ヶ月。今ではもうすっかり落ち着いて何十年も一緒に暮らして来たような感じを二人ともが同じように感じています。お互いに言いたいことを言い、何も遠慮なく気を使うこともないけれど、さりげなく相手を思いやる気持は感じあっていられる私の理想とした結婚生活です。どちらがいつどうなっても不思議ではない年齢なので、死後の煩雑さを避けるためあえて入籍はせず名前は別々ですが、二人ともまぎれもない「夫婦」という気持で暮らしています。

生活費はお互いに同じ金額を月初めに共同財布に入れ、日常の生活費はそこから出して私が家計簿をつけ、光熱費は彼の口座から、それぞれの個人的支出は自分でまかなうというようにしています。二人ともお金にあまり細かくないのも、全てに大雑把なのもいいのかもしれません。二人とも映画や旅行が好きなのでよく一緒に出かけますが、一人暮らしで気ままでいいと思っていた以上にずっと楽しいことを知りましたし、3度の食事の支度も張り合いがあり、楽しみの一つです。

私は食べ物に関しても自然食品店やオーガニックカフェを経営したことがあるくらいですからある程度の知識はあるのですが、彼はそういう世界については全く縁のない生活だったらしく、私の話がとても新鮮なようです。またスピリチュアルな情報に関しても、彼には体験があっても本などは読んだことがないので、私の持っている本を片端から読んで「とてもよく理解できる」と喜んでいます。今まで知らなかった新しい世界を教えてくれたと言ってもらえるのはとても嬉しいことです。彼の発案で今では毎朝食事の後「心の扉を開く」のその日のページを読み、他に何かしら別の本の何ページかを読む「二人読書会」を続けています。